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2025.02.26 update
ラリマー・LARIMARについて
ラリマーについて
2002年に石家をオープンした当初からラリマーはお店の顔として取り扱っています。
「この石は何?」
「こんな綺麗な石は初めて見た」
「これがラリマーなんですね」
「この石はターコイズ?」
など知らない方がとても多かった石でしたが、今では知っている方が多くなりました。
この約20年で一世風靡した石と言っても良いと思います。
石好きの中では知らない人はいないだろうと思っていましたが、最近再び、
「この石は何?」
「こんな綺麗な石は初めて見た」
「これがラリマーなんですね」
「この石はターコイズ?」
「ラリマーって石置いていますか?」
の問い合わせも偶にあります。
多分、新しい石好きさんたちが現れて来た感じ。
そこで、改めてラリマーについて、書こうと思います。
ラリマーの名前は通称で、鉱物的にはブルーペクトライト。
ドミニカ共和国で採石されているものがラリマーの名で流通されています。
それは海のようなブルー、水の波紋を想像させる模様が特徴的で心を動かされるからです。
名前の由来は、現地でラリマーの取り扱いを始めた宝石商ミゲル・メンデスが、彼の娘の名前にちなんでつけたと言われています。
娘の名前は「ラリ(Lari)」。そこに「ドミニカの美しい海」を連想させる「マール(mar・スペイン語で“海”)」を組み合わせ、ラリマーとなりました。
ラリマーは愛と平和の象徴と言われます。名付けのストーリーからも、愛に満ちた様子が思い浮かびますね。
ラリマーは最初、バオルコ川河口付近の海辺にある水磨礫で見つかりました。水磨礫とは、激しい水の流れによって岩石が磨耗し、研磨されてできた礫が集まった場所です。
ラリマーを見つけたミゲル・メンデスたちは、最初「ラリマーは海から上がった石」と考えたそうです。
海にちなんだ名前がつけられたのも、そのためなのでしょう。
ところが調査の結果、ラリマーはバオルコ川上流にある鉱床で生まれていることが分かります。こうして世界唯一のラリマー産地、ロス・チュパデロス鉱山の歴史が動き始めます。
ミゲル・メンデスは、鉱床の一部の土地を所有していたルイス・ヴェガとともに共同採掘会社を立ち上げます。
ところが2016年10月21日、ドミニカ共和国のエネルギー鉱山省は、ラリマーの輸出を禁止しました。
現在、ラリマーの採掘権はすべてドミニカ共和国が管轄しており、許可された採掘業者が掘ったピースだけが輸出されています。
ドミニカ共和国の禁輸措置により、ラリマーの市場流通量も激減しました。ラリマーが希少とされる理由は、ここにあります。
偶にお客さんから、
「もうラリマーと取れていない」
「取り尽くしてしまった」
とお聞きします。その情報はどこからかは不明ですが、、取れていないのではなく、ドミニカ共和国で輸出制限し稀少石として市場も守っているためです。
それも国としてラリマーへの愛が感じます。(経済対策でもありますが)
そして希少性に乗じた模造品が出回っているのも、残念ながら事実です。
信頼できるお店で見て頂くことをオススメします。
ぜひ石家に来てご覧ください♪
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