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2025.03.24 update
リビアングラス
リビアングラス
名前からも想像できるがリビア砂漠で採れ、隕石の衝突によってできた天然ガラスの鉱物です。
リビア砂漠は、北アフリカのサハラ砂漠の北東部に位置する砂漠です。リビアの東部からエジプト南西部を経て、スーダンの北西端まで広がっています。
地質学者によるとリビアングラスが、火成岩などの溶けた噴出物によるものではなく、隕石が広域に空中炸裂した際の熱放射で生成されたとのこと。リビアングラスは、トリニタイト(砂が核爆発や熱放射にさらされて一度溶解し、再度固まったガラス質の鉱物)に類似したものだと考えられる。
また隕石の衝突の起こったのは約2600万年前から2900万年前と言われ、更新期の間に細かい破片になったと考えられる。
猿から進化して人類が誕生した時期は、約400万年前と言われるので、人類誕生よりも遥か前に起きた事象であるのがわかる。
人は何事も限界を感じたり勝手に作ってしまう。宇宙の無限というDNA、宇宙の法則を身近に取り入れてみると、面白いかもしれない。
現在はリビアングラスの原石は採石量が少なくなっている。
当店でも新たな仕入れは難しくなっている。が、店頭のリビアングラスは値上げせず据え置き価格なのでお得であると思う。
【リビアングラスの特徴】
・鮮やかなレモンイエローが特徴の希少な石
・気泡が含まれているものが多く、「リビアン・デザート・ガラス」とも呼ばれる
・古代ファラオも魅了した石
・ツタンカーメンの胸飾りや首飾りなどに使用されていた ツタンカーメンの墓からリビアングラスのスカラベが採掘されたのは知っている方も多いと思う
・ヒーリングストーンとしての効果が期待できるといわれている
【リビアングラスの形成過程】
・宇宙から巨大な隕石がリビア砂漠に衝突した
・その衝撃と熱波が砂漠のシリカを溶かしてリビアングラスが誕生した
・隕石の衝突で起こった巨大な熱反応により地表の岩盤の一部を溶かし、瞬時にガラス化した
【リビアングラスの採掘量】
・近年エジプト政府が収集を禁止したことから採掘量が激減している
PS:
リビアングラスの起源については多数の説があるが、最近の調査で、リビアングラスが点在する一帯から、蒸発した石英や隕石起源の物質、衝突のクレーター などが発見され、リビアングラスが隕石衝突によるものとの説が有力になっている。
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