宇宙けらの贈り物パラサイト・セリコ隕石
宇宙からの贈り物パラサイト・セリコ隕石
ウィッドマンシュテッテン構造を持つ鉄質隕石も魅力的だが、カンラン石を交えた鉄石隕石のパラサイトもオンリーワンな模様で魅力的
パラサイトは、太陽系形成後にできた天体が衝突などで破壊され、その核(コア)とマントルの境界部が飛散した珍しい隕石です。核で鉄が形成されマントルでオリビン(かんらん石・ペリドット)が形成され、その境界部分で両方が混じり合った部分が源と言われています。
鉄とニッケルの合金にかんらん石が散在している鉄石隕石で「パラサイト」と呼ばれています。
鉄質隕石の特徴となるウィッドマンシュテッテンとオリビンの模様が見え、かんらん石の黄色、グリーン、ブラウンの色合いがステンドグラスのように輝いています。
パラサイトの名前の由来は、ロシアの科学者P.パラスが1772年にこの種類の隕石を記載したことから名付けられました。
パラサイトという言葉は、英語で2種類あります。「parasite」と「pallasite」
パラサイト隕石は、「pallasite」の方です。
「parasite」は映画パラサイトで聞き慣れていますが、関係性はないですね。
写真のパラサイトはケニア共和国セリコで発見されたことから、正式名称もセリコ(Sericho)となりました。セリチョーと呼ぶこともあります。発見年は2016年と非常に新しく、全体量は2.8tと推定されています。パラサイトのなかでも風化が進んでいない標本が多く、かんらん石が美しく輝くのが特徴です。
https://ishiyashop.base.shop/items/85504474
先日、長野市役所にて行なわれた第一回目の長野市宇宙フェスタに参加しましたが、こんなにも子供たちは宇宙に興味があるのだと嬉しい気持ちになりました。
宇宙にはわからないことがばかりだが果てしない宇宙にはロマンを感じます。また、そのわからないことが子供たちの興味や想像力を育てているように感じます。
写真はカンポ・デル・シエロ
カンポ・デル・シエロは、アルゼンチン共和国の北部、チャコ州グランチャコ(Gualamba)に落下した隕石(メテオライト)で、鉄隕石の中でも稀少だといわれております。
1576年、スペインの探検家がその隕石を発見した地は「天の原」〜Campo del Cielo〜と呼ばれ「空から鉄の塊が降ってきた」という言い伝えが残っていたそうです。
隕石の表面には大気圏を通過する際にできた、窪みや穴(レグマグリプツ)が見られるものもあります。鉄隕石の中でも人気の高い商品となっています。
その成分は、鉄92.5%、ニッケル6.68%と、鉄とが大部分を占めることから鉄隕石に分類されます。さらに鉄隕石は、ニッケルの含有量によってさらに3つのタイプに分かれます。
ニッケルの含有率が6%以下のものを「ヘキサへドライト」、6〜14%のものを「オクタヘドライト」、14%以上のものを「アタクサイト」と言い、カンポ・デル・シエロ隕石は、鉄隕石の中でも「オクタヘドライト」に分類されることになります。
炭素測定法での計測結果、落下時期は約4000年前〜6000年前という数字がでているとのことですが、小さな隕石に秘められた壮大な宇宙のドラマに思いを馳せずにはいられません。
同じ鉄質隕石(メテオライト)では他に、ギベオンやムオニナルスタが良く知られています。
https://ishiyashop.base.shop/items/84368126
お店に複数あります。
ギベオン(鉄質隕石)
鉄質隕石は、隕石(メテオライト)の一種で、アイアンメテオライトとも呼ばれます。 鉄隕石特有の「ウィッドマンシュテッテン構造」と呼ばれる独特な格子状の模様が見られるギベオン隕石、ムオニナルスタ隕石などの種類がありますが、鑑別結果は全て「鉄質隕石」となります。
ギベオンは、1938年ナミビア共和国で発見された、主に鉄とニッケルからなる鉄質隕石(メテオライト)です。約4億5千年前に地球に落下したと考えられています。名前は発見された地名(ナミビア共和国ギベオン)に由来しています。
メテオライトは自分の中の限界を取り外して、自由に夢や目標に志して進む良きパートナーになるでしょう。
Category
Archive